栄養・食

【脱・カフェインだるさ】カフェインの賢い使い方と新常識|集中力が途切れない1日の作り方

はじめに:あなたのカフェイン摂取、本当に正解?

仕事や勉強、トレーニング前の気合を入れたい時、多くの人がコーヒーやエナジードリンクを手に取ります。しかし、その一方で「時間が経つと急にだるくなる」といった悩みもつきもの。カフェインの恩恵を最大限に引き出すためには、その特性を正しく理解し、戦略的に付き合うことが不可欠です。この記事では、そのための「新常識」を探求します。

カフェインが私たちのパフォーマンスを支える仕組み

カフェインは、脳内で「アデノシン」という物質の働きをブロックすることで、眠気を感じにくくさせ、集中している状態をサポートします。アデノシンは脳に「疲労」を知らせる信号の役割を持つため、これを一時的に抑えることで、私たちは活動的な状態を維持しやすくなるのです。

やってはいけない!カフェイン摂取の3つのNG行動

NG① 起床後すぐの摂取

起床直後は、身体が自然に覚醒しようとする時間帯です。このタイミングでのカフェイン摂取は、身体本来のリズムを妨げる可能性があるため、起床後1〜2時間経ってからが推奨されます。

NG② 就寝前の摂取

カフェインの覚醒作用は数時間持続するため、就寝前の6時間以内の摂取は、睡眠の質に影響を与える可能性があります。

NG③ 習慣的な過剰摂取

毎日大量に摂取し続けると、身体がカフェインに慣れ(耐性)、同じ量では効果を感じにくくなることがあります。時には摂取を休む日を設けることも大切です。

カフェインの「次」へ。持続性をサポートする成分との組み合わせ

カフェインの課題は、その体感が切れた時の「揺り戻し」です。この課題に対する新しいアプローチが、「他の成分との組み合わせ」です。

注目のポリフェノール「マンギフェリン」

マンゴーなどに含まれるマンギフェリンは、カフェインのように急な体感ではなく、穏やかに長くコンディションを支えるという特徴を持っています。

理想的な役割分担

カフェインが「スタートダッシュ」を決め、マンギフェリンが「長距離のペース維持」をサポートする。この2つを組み合わせることで、より安定的で質の高いパフォーマンス維持が期待できます。

まとめ:カフェインを最高の「味方」にする新常識

カフェインは、私たちのパフォーマンスを支える素晴らしい成分です。その特性を理解し、自分の身体のリズムに合わせて戦略的に使うこと。そして、マンギフェリンのようなサポート成分と組み合わせるという「新常識」を取り入れることで、カフェインとの付き合い方は、より健康的で、持続可能なものへと進化するでしょう。

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
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