栄養・食

勝敗を分ける1秒のために。eスポーツ選手が実践する「ゾーン」の入り方と維持術|集中力が途切れない1日の作り方

はじめに:「ゾーン」とは何か?

「ゾーン」とは、心理学で「フロー状態」とも呼ばれる、活動に完全に没頭し、最高のパフォーマンスを発揮している状態を指します。eスポーツにおいて、驚異的な反応速度や的確な状況判断は、このゾーン状態で発揮されることが多いのです。これは天賦の才だけでなく、トレーニングとコンディショニングによって意図的に作り出せる可能性があります。

準備編:集中力を最大化するプレイ環境の構築

ゾーンに入るための第一歩は、集中を妨げるノイズを徹底的に排除することです。

フィジカル環境の最適化

自分に合った椅子やデスクで正しい姿勢を保つこと、モニターの高さや距離を調整することは、長時間のプレイを支える基本です。

デジタル環境の整理

ゲーム以外の通知は全てオフにし、脳がゲームだけにリソースを割ける環境を整えましょう。

実践編:トッププレイヤーが使う、ゾーンに入るためのルーティン

多くのトッププレイヤーは、試合前に決まった「ルーティン」を持っています。特定の音楽を聴く、軽いストレッチをするなど、自分なりのルーティンを確立し、それを繰り返すことで、脳はスムーズに集中モードへと移行できるようになります。

栄養編:思考のスタミナ切れを防ぐ「ゲーマー向け栄養学」

長時間のプレイは、肉体以上に脳を消耗させます。この「脳のスタミナ」を維持するためには、栄養戦略が不可欠です。

糖分との賢い付き合い方

糖分の多いエナジードリンクやスナックは、一時的なエネルギー供給にはなりますが、その後の急降下で逆に集中力を削いでしまうリスクも指摘されています。

「持続可能」なエネルギー補給という考え方

重要なのは、「持続可能なエネルギー供給」です。瞬発的な覚醒をサポートする「カフェイン」と、その働きを穏やかに長く支える「マンギフェリン」のような成分の組み合わせは、ゲーマーの思考スタミナを維持するための新しいアプローチとして注目されています。これは、いわば「脳のパフォーマンスギア」とも言えるでしょう。

まとめ:脳を鍛え、栄養で支え、勝利を掴め

「ゾーン」は、才能ある者だけに許された特別な領域ではありません。環境を整え、ルーティンを確立し、そして戦略的な栄養補給で脳を支えることで、誰もがその扉を叩くことができます。日々のプレイにこれらの要素を取り入れ、あなただけの勝利の方程式を完成させてください。

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
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