お風呂に入ることで筋トレ効果に影響はあるのでしょうか?筋トレとお風呂の関係について山本義徳先生が解説しました。
運動後は温める?冷やす?
よく運動後冷やすアイシングをした方が良い、と言われることがあります。怪我をしたりピッチャーが頑張って投げて炎症を起こすというレベルであれば確かにアイシングをした方が良いです。アイシングで炎症を抑えて回復が早まることが論文でも示されています
炎症が起きるレベルではなく一般的なトレーニング後にはどうすれば良いのかと言うと、むしろ筋肉は温めた方が発達させやすいということが分かってきています。
筋肉を温めることによって、HSP ヒートショックプロテインというものが筋肉の中に増えてきて、筋肉の発達を増やしてくれるという事が分かってきています。トレーニングが終わった後は暖かいお風呂に入った方が発達が促進されるという可能性があるのです。
温冷交代浴
熱いお風呂と冷たいお風呂に交互に入る、温冷交代浴も野球のピッチャーの間でも行われています。筋肉を発達させる場合と、回復を促進させる場合でまた少し違ってくるのですが、筋肉を発達させたいのならトレーニング後に暖かいお風呂に入る。それとは別に、筋肉に炎症が起こり回復を重視したい場合は暖かいお風呂と冷たいお風呂に交代で入るのが有効になってきます。
その人によって何が効果的なのかは変わりますが、温冷交代浴の代わりに暖かいお風呂と冷たいシャワーでも効果はあります。
筋肉の発達を重視したいという方が大半かと思います。したがって、一般的にはトレーニング後に暖かいお風呂に入るのは有効だと言えますのでぜひお試しください。
監修者情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
【You Tube】
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