バルクアップ、つまり筋肉を大きくするためにはトレーニングはもちろんですが、食事管理も欠かせません。正確な食事管理を行うには自炊を行う必要があると思われがちですが、実はコンビニで売られているものを活用することもできます。
ここでは山本義徳先生がオススメする、コンビニで買えるバルクアップ向けの商品を紹介します。
意外なあの商品も?コンビニはバルクアップ食材の宝庫!
バルクアップをするための大前提として、消費するカロリーよりも多くのカロリーを摂取する必要があります。そして、たんぱく質・脂質・炭水化物がそれぞれ欠かせない栄養素です。これらのバルクアップのための基礎知識を理解しておくことで、コンビニの食材であっても工夫次第で身体づくりに活かすことができます。
より詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
ギリシャヨーグルト
ギリシャヨーグルトは、水切りヨーグルトとも言われています。水分や乳清(ホエイ)を除去して濃縮されているので、普通のヨーグルトよりも多くのたんぱく質が含まれています。
コンビニで売られているギリシャヨーグルトは、製品にもよりますが1つあたり10g前後のたんぱく質を含んでいます。カロリーも多くはなく、腸内環境を改善する効果もあります。
食事の後のデザートして食べ、バルクアップに必要なたんぱく質を補うと良いでしょう。
オイコス ストロベリー味
エネルギー 92kcal
たんぱく質 10.2g
脂質 0g
炭水化物 12.1g
オリーブオイルサバ
これは普通のサバの缶詰ではなく、オリーブオイルに漬けられたものです。オリーブオイルは、小腸から大腸にかけて存在するL細胞から出る、GLP-1というホルモンの分泌を促進します。GLP-1は、筋肉にアミノ酸を運ぶ役割のあるインスリンの働きを高めてくれる効果があります。
そしてサバ自体に含まれているエイコサペンタエン酸(EPA)と呼ばれる脂質には、免疫を高めたり、炎症を抑えたり、血液の循環を良くする作用があります。
オリーブオイルサバはバルクアップにも体調の改善にも役に立ちます。
オリーブオイルサバ 1缶(セブンイレブン)
エネルギー 420kcal
たんぱく質 23.3g
脂質 34.5g
炭水化物 4.7g
オリーブオイルさば 150g | セブンプレミアム公式 セブンプレミアム向上委員会
高カカオチョコレート
チョコレートはお菓子のイメージが強く、あまり食べてはいけないイメージがあるかもしれません。しかし、カカオの多いチョコレートであれば、食べても太らないという研究結果もあります。
一般的なチョコレートのカカオ比率は、30〜40%ほどです。明確な基準はありませんが、カカオが70%以上のチョコレートがハイカカオとして売られています。
カカオのポリフェノールには、脂肪をそれほど増やさない抗酸化作用もあります。体調の改善にも役に立つので、スイーツを食べたいと思ったらカカオが多めのチョコレートを選ぶようにしてみてください。
明治 チョコレート効果 カカオ86%パウチ 37g
エネルギー 216kcal
たんぱく質 5.0g
脂質 17.1g
炭水化物 13g
チョコレート効果 カカオ86%パウチ 37g | チョコレート | 株式会社 明治 – Meiji Co., Ltd
パイナップル
パイナップルには、パパイン・ブロメラインなどのたんぱく消化酵素が含まれます。つまり、食事で肉を食べた後にパイナップルを食べるとたんぱく質の消化が良くなるということです。
缶詰のパイナップルには加熱処理が施されているため、たんぱく分解酵素が働かなくなってしまっています。コンビニではカットされたパイナップルを選ぶようにしましょう。
パイナップル115gあたり
エネルギー 53kcal
たんぱく質 0.6g
脂質 0.1g
炭水化物 12.5g
パイナップル 115g | セブンプレミアム公式 セブンプレミアム向上委員会
プロテインバー
プロテインを飲む代わりにプロテインバーを食べたり、あるいは朝食代わりやおやつとして食べる人が多いのではないかと思います。
減量中の息抜きとしてプロテインバーを食べてしまうのは少しもったいない気がします。どうせ食べるならプトレインバーではなく、普通の食事を食べてしまおうと思うのが普通です。
したがって、プロテインバーはバルクアップ中のおやつ代わりとして利用するのが適切です。
森永 in BARプロテイン ベイクドチョコ
エネルギー 209kcal
たんぱく質 15.9g
脂質 11.1g
炭水化物 12.1g
inバープロテイン ベイクドチョコ | inゼリー・inバープロテイン | 森永製菓株式会社
サラダサーモン
EPAはサーモンにも豊富に含まれているので、バルクアップにもとても役に立ちます。また、強い抗酸化作用をもつアスタキサンチンという物質も含まれているため、トレーニングのパフォーマンスの向上も期待できます。
コンビニで手に入る高タンパク食材として有名なサラダチキンも、組み合わせ次第でバルクアップに使うことができます。しかしサラダチキンは鶏胸肉が原料で脂質が少ないため、どちらかというと減量向きです。
バルクアップにはカロリーを摂ることが必要である点から、良質な脂質のカロリーを摂ることができるサラダサーモンをよりオススメします。
サラダサーモン 1パック
エネルギー 127kcal
たんぱく質 12.5g
脂質 4.9g
炭水化物 0.3g
サラダフィッシュ サーモントラウト ソルト&オニオン味 1切 | セブンプレミアム公式 セブンプレミアム向上委員会
まとめ
バルクアップに役に立つ食材は意外にもコンビニでたくさん見つけることができます。忙しくてなかなか自炊をする時間が無いという人でも、コンビニをうまく活用することで、目標とする身体に近くことができるでしょう。
監修者情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
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