オーバーワークとはどんな状態?
オーバーワークと言っても多くの場合実感がわかない場合が多いかと思います。一般的なアスリートにおけるオーバーワークというのは、どうもやる気が起こらない、もうその競技を辞めたくなるなど、メンタル面で起こるが本来のオーバーワークです。もともと長距離選手やサッカーやラグビーなど持久系の競技において起きやすいものです。
ウエイトトレーニングにおけるオーバーワークというのは、少し意味合いが変わります。セット数やトレーニング頻度が少し多くて全然伸びない、あるいは低下してしまっている状態のことをオーバーワークと呼んでいます。
オーバーワークの改善方法
ほとんどの場合はトレーニングのセット数を減らしたり頻度を空けたりするだけでオーバーワークは簡単に解消できます。
しかし関節に疲労が溜まっている場合や、神経伝達物質が完全に足りなくなっている場合のオーバーワークは少し休んでいるだけでは完全には回復しません。
マイク・メンツァーというトレーナーがヘヴィデューティートレーニングを提唱しています。クライアントに最初にかける言葉が「まずは4日間トレーニングを休め」ということだそうです。休んで疲れを取り除いてからでないと、ヘヴィデューティーの効果は出ないと言っていたわけです。
長く休んでも問題ない?
普通のウエイトトレーニングの場合も、大体2週間であれば完全に休んでもそこまで筋力・パフォーマンスが低下することはありません。トレーニングをしていても、どうもパワーが出ない・パンプが起きないという場合は思い切って1週間ほど休んでしまっても、筋肉が落ちることは全然ありません。
休んで再開すると、今までよりも筋力が増えていたりまた伸びることがありますので、思い切って休んでみると良いです。
ある程度トレーニングしていると、ベンチプレスが1年に5kg伸びれば良い方です。全然伸びないという方はまずセット数を減らす、その次にトレーニング頻度を減らす。それでも伸びない場合は1週間ほど休養を取り入れてみる、という形でトレーニングの強度をどんどん落としていくようにするとオーバーワークを避けてうまく伸ばすことができます。
記事監修者 情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
静岡県出身の日本のボディビルダー、トレーニング指導者。
プロ野球選手のダルビッシュ有や松坂大輔などをはじめ、多くのクライアントを指導している。
2019年4月から投稿を始めたYouTubeチャンネル『山本義徳【筋トレプログラム】』を開設。
一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)(下)
【SNS】
X▶︎https://twitter.com/valx_official
Instagram▶︎https://www.instagram.com/valx_official/
監修者情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
静岡県出身の日本のボディビルダー・トレーニング指導者。プロ野球選手のダルビッシュ有や松坂大輔などをはじめ、多くのクライアントを指導している。サプリメントにも精通しており、サプリメント博士の異名を持つ。
2019年4月に開設したYouTubeチャンネル『山本義徳 筋トレ大学』は登録者数69万人を超える。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
【You Tube】
山本義徳先生の知識と経験に基づいたトレーニング方法や、プロテインやサプリメントの情報を科学的根拠(エビデンス)に基づいて、YouTube動画を随時更新しています。
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