体脂肪、できることなら増やしたくないですよね?よく、寝る前の食事は太ると聞きますが実際はどうなのでしょうか。体脂肪が増えてしまうタイミングについて解説しております!
夜中の食事は太る!?
BMAL1(ビーマルワン)という時計遺伝子についてご存知ですか?BMAL1は夜中に増える遺伝子。
”夜中に増え、脂肪を増やす”。そのため、寝る前に食べるのは良くないと言われてきた。しかし、実際に論文を読むとBMAL1は肝臓の脂肪を増やすという報告があっても体脂肪が増えたかは、あまり論文では触れられていない。
なのでBMAL1が多くなるから寝る前の食事は太りやすい、ということにはあまり根拠はない。
寝る前に食べても平気なのか?
実際に寝る前に食べるとどうなるかというと、実はグリコーゲンの量が関係してくる。
筋肉や肝臓、血中等にグリコーゲンが溜まってくるが、それが少ない状態であれば食べても大丈夫。つまり、夜にトレーニングをしてグリコーゲンを使いきり、その後に食事をしても食べたものはグリコーゲンの回復に使われるため体脂肪の増加の方にはまわっていかない。
逆に、全然トレーニングをせずに朝昼たくさん食べ、グリコーゲンが残った状態で夜もたくさん食べてしまうとグリコーゲンが溢れてしまい、それが体脂肪になってしまう。
これが例えば朝なら、たくさん食べても日中活動している間にグリコーゲンが使われるので体脂肪が増えるということはない。しかし、夜の寝る前は体を動かさないのでグリコーゲンは減っていかずに体脂肪が増えてしまうということになる。
食事は運動の前後がおすすめ
結論、運動をしてグリコーゲンが減っていれば太るということにはならない。
色々な研究で、夕食に炭水化物を摂ったほうがむしろ太らないみたいな話もあったりするが、その辺りはその人の体内のグリコーゲンの状態がどうなっているかということが一番大事になってくる。
大切なのはトレーニングをする前と後に糖質を摂り、グリコーゲンがたくさんある状態でトレーニングをすること。なので、トレーニングの近い時間帯で食事を摂りトレーニングから離れたタイミングでは糖質の量を減らすといい。
寝る前に食べれば必ず太るというわけではなく、グリコーゲンが大事である。
記事監修者 情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
静岡県出身の日本のボディビルダー、トレーニング指導者。
メジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家など幅広いクライアントを指導している。
2019年4月から投稿を始めたYouTubeチャンネル「VALX 山本義徳 筋トレ大学」を開設。
一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)(下)
【SNS】
X▶︎https://twitter.com/valx_official
Instagram▶︎https://www.instagram.com/valx_official/
監修者情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
【You Tube】
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