ホエイペプチドとEAAの違いとは？吸収速度と分子量を比較！

近年、健康への関心が高まっており、ボディビルダーのような筋肉とまでは行かないけれど、ウエイトトレーニングを行っている人が増加しています。

その中で「効率的に筋肉を大きくしたい」という人は、ホエイプロテインなどのサプリメントを試す人もいると思います。しかし、体質によってホエイプロテインが身体に合わずに、ホエイペプチドやEAAを摂取する人もいます。

そこで今回は、ホエイペプチドとは何か？ホエイペプチドとEAAの違いについて説明します。

ホエイペプチドとは？

ホエイペプチドとは、別名WPH（Whey Protein Hydrolysate）と呼ばれており、ホエイプロテインをペプチドの状態まで分解したものです。
プロテインをペプチドの状態まで分解することで、体内への消化吸収スピードがホエイプロテインよりも速くなり、胃腸への負担が軽減されます。

ホエイペプチドとEAAの違い

ホエイペプチドは消化吸収が速いと前述したため、EAA（必須アミノ酸）の消化吸収速度と同じように思われますが異なります。
なぜなら、ホエイペプチドとEAAを比較した場合、ホエイペプチドはたんぱく質であり、EAAは必須アミノ酸であるという成分の違いがあり、アミノ酸の方が体内への消化吸収速度が速いからです。

さらにホエイペプチドとEAAの効果を比較した場合、EAAの方が筋肉のたんぱく質合成効果が優れています。

ホエイペプチドとEAAの吸収速度の違い

非必須アミノ酸が多く含まれているため、ホエイペプチドはEAAに比べると消化吸収速度が速くありません。

ホエイペプチドとEAAを比較すると、EAAの場合は血中アミノ酸濃度が最大になるまで20〜30分程度ですが、ホエイペプチドの場合45分程度かかります。
ホエイペプチドの方が少しだけ吸収速度が遅くなります。

なぜなら、EAAは単体のアミノ酸であり、分子量が大体100程度と大きくありません。
一方、ホエイペプチドの分子量は1000〜3000程度あります。
つまりホエイペプチドは単体のアミノ酸が10～20個程度つながっているため、分子量が大きくなり、消化吸収速度も遅くなります。

BCAA＋ホエイペプチドとEAAの吸収速度の違い

ホエイペプチドにBCAAを加えると、全体として必須アミノ酸の割合は高くなります。
しかし、BCAAを加えたホエイペプチドとEAAの消化吸収速度を比較すると、EAAの方が速いです。

まとめ

ホエイペプチドとEAAの違いは、タンパク質と必須アミノ酸という違いです。

ホエイペプチドはタンパク質を少し細かく分解したペプチド、EAAはたんぱく質を最小単位まで分解したアミノ酸です。

ホエイペプチドは、プロテインを分解した製品なので、非必須アミノ酸と必須アミノ酸が含まれています。
しかし、EAAは必須アミノ酸9種類であるため、分子量も小さく、体内への吸収速度も速いです。

• ホエイペプチドとは、ホエイプロテインをペプチドに分解したもの
• 体内に消化吸収される時間は、EAAが20〜30分、ホエイペプチドは45分程度
• 分子量を比較すると、EAAが10〜20個程度、ホエイペプチドが1000〜3000個程度であり、分子量が小さい方が吸収が速い
• BCAAを加えたホエイペプチドとEAAを比較しても、EAAの方が吸収速度が速い

監修者情報