プロテイン

ホエイプロテインを飲んだらニキビ(吹き出物)が増える?対策は?

ホエイプロテインは筋肥大やダイエットのために取入れられる事が多いですが、ホエイプロテインの摂取で「ニキビや吹き出物が増えるのではないか?」「肌荒れが気になる」という人もいるかもしれません。

この記事では、ニキビの原因・肌のメカニズム・たんぱく質の重要性について解説し、具体的な対策についてご紹介します。ホエイプロテインの摂取を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

ホエイプロテインの摂取とニキビに因果関係はない

ホエイプロテインの摂取でニキビや吹き出物ができると指摘している論文もありますが、実際は「ホエイプロテインを飲んでニキビができる」という意見について、高いレベルのエビデンスが示されているわけではありません。

そもそもニキビができる主な原因は「皮脂の分泌量増加」によるものです。皮脂分泌量が過多になると、余分な皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、ニキビの原因になる「アクネ菌」が増殖します。皮脂分泌量の乱れは、ホルモンバランスの変化や不規則な生活習慣・偏った食事・ストレスなどが原因と考えられています。

ほかにも、ニキビが発生する原因として「腸内環境」「喫煙」「薬の副作用」など要因が多すぎる事から「ホエイプロテイン=ニキビの原因」とは断定できません。明確な因果関係がないにも関わらずあるかのように結論づける「擬似相関」の一種といえるため、あまり真に受ける必要はないでしょう。

また「ホエイの動物性たんぱく質が男性ホルモン(テストステロン)の生産量を増加させ、ニキビが増えるのでは?」という意見もあります。しかし、これについては明確な研究結果が出ていない状況です。

なお、ホエイプロテインに含まれる脂質がニキビの原因になると考える人もいますが、すべてのホエイプロテインに多量の脂質が含まれているわけではなく、製品によっては脂質がほとんど含まれていないプロテインもあります。ホエイプロテインの摂取でニキビができたりニキビの心配があったりする人は、脂質量に着目してプロテインを選びましょう。

ホエイプロテインと肌のターンオーバーの関係

ホエイプロテインによるたんぱく質の摂取は、新陳代謝の向上が期待できるため、肌のターンオーバーにも関係します。ターンオーバーに良い影響を与えられれば、理論上はニキビの悩みにもプラスになるといえるでしょう。

肌のターンオーバーのメカニズム

肌は表皮・真皮・皮下組織の3層で構成されています。3層のうち「表皮」は、私たちが手で触れられる最表面にある皮膚で、さらに4つの層(角層・顆粒層・有棘層・基底層)に分けられます。

4つの層の最下部にある基底層では日々新しい細胞が作られ、角層へ向かって徐々に押し上げられます。押し上げられた新しい細胞は新たな角層となり、古い角層は垢となって皮膚から剥がれ落ちます。

このサイクルを「ターンオーバー」と呼び、一般的には約40~50日周期で、新しい細胞の誕生から古い角層の剥離が繰返されています。

ターンオーバーの期間は部位や年齢によって異なりますが、代謝が悪くなったり生活習慣が乱れたりすると周期が遅くなり、古い角層の剥離がスムーズにおこなわれません。溜まった角層が毛穴に詰まったり菌の繁殖を助長させたりするなど、ニキビの原因につながるおそれもあります。

肌のターンオーバーとニキビには密接な関わりがあるため、ニキビ改善や予防を目指すのであれば、まずは肌のターンオーバーを整える事が大切だといえるでしょう。

正常なターンオーバーのためにはさまざまなたんぱく質を摂取する

たんぱく質は肌・髪の原料となるため、健やかな身体作りには不可欠な栄養素です。

肌のターンオーバーにはコラーゲンが重要な役割を担っており、コラーゲンの生成にはたんぱく質が必要です。たんぱく質が不足すると、コラーゲンが十分に生成されず、新しい皮膚細胞が作られにくくなります。その結果、肌のターンオーバーが滞り、ニキビにつながる可能性があります。

食事でたんぱく質が不足している人は、プロテインを利用してたんぱく質を補うと良いでしょう。

『VALX ホエイプロテイン WPI パーフェクト』は、炭水化物・乳糖・乳脂・灰分などを取除き、たんぱく質の含有率90%以上を実現したプロテインです。脂質もほとんど含まれていないため、ニキビに悩む人でも安心して摂取できます。

まとめ

ホエイプロテインはニキビの直接的な原因になっているわけではありません。偏った食事や生活習慣の乱れ、ストレスがニキビの原因になっている場合が多い傾向にあります。

健康的な肌を保つには、たんぱく質の摂取が大切です。肌のターンオーバーが正常におこなわれるためにはコラーゲンが欠かせませんが、たんぱく質が不足するとコラーゲンが生成されず、肌のターンオーバーにも影響をおよぼします。

食事だけで十分なたんぱく質を摂取するのが難しい場合は、脂肪分が少ないホエイプロテインを選ぶ事で、余分な脂質を避けつつ効率的にたんぱく質を補給できるでしょう。

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

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