アミノ酸

アルギニンとはどんな成分?効果と副作用について

アルギニンという成分を聞いた事がある人は多いのではないでしょうか。栄養ドリンクなどに含まれている成分で、体内に多くのメリットがある物質の一つです。

今回は、そんなアルギニンの効果や気になるアルギニンの副作用などを解説します。アルギニンのメリット・デメリットを把握し、アルギニンを効果的に摂ってください。

アルギニンとはどんな成分?

まずは、アルギニンの効果や概要を解説します。アルギニンがどのような成分なのかを知り、安心して摂取できるようになりましょう。

アルギニンとは

アルギニンは成長ホルモンの分泌・筋肉組織の増加・免疫力の向上に効果的なアミノ酸の一つです。必須アミノ酸ではありませんが、非必須アミノ酸のなかで最も重要なものの一つです。
なぜならアルギニンは身体に重要な作用を持つ一酸化窒素(NO)の生成にも欠かせない成分だからです。
なお、NOには以下のようなさまざまな作用があります。

  • 神経伝達を担っている
  • インスリンの働きを高めて血管を広げる
  • インスリンの作用を補強する
  • 骨を強くする
  • 痛みを減らす

アルギニンの詳しい内容は以下の記事と動画で詳しく解説しています。

アルギニンの効果を知りたい人は必読!トレーニング時の摂取量と摂取タイミングを紹介!https://www.youtube.com/watch?v=-OBsz-US9J0 非必須アミノ酸のアルギニンは、必須アミノ酸...

アルギニンにはどんな効果がある?

アルギニンにはおもに以下の4つの効果があります。

  • 1.成長ホルモンの分泌を促進

アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促進する効果が期待できます。アルギニンは非必須アミノ酸の一つですが、必要量を体内で合成できない子どもにとっては必須アミノ酸と言われる事もあります。小学生が1日3g程度のアルギニンを摂ると、身長が伸びやすくなるともいわれます。

  • 2.免疫力を高める

免疫力を高め、病気に負けない身体を作る効果が見込めます。

  • 3.アンモニアの解毒

運動時の疲労成分であるアンモニアを抑制する効果が期待できます。

  • 4.血流を改善

アルギニンを摂取すると体内で一酸化窒素を作り出し、血流がスムーズになって動脈硬化・心筋梗塞などの予防効果もあるとされています。

アルギニンを多く含む食品

アルギニンは、スイカ・キュウリなどのウリ科の植物に多く含まれています。鶏肉・豚肉・大豆・卵白・牛乳のほか、ピーナッツ・クルミなどのナッツ類でも摂取可能です。

ただし、アルギニンを食べ物から大量に摂取するとカロリー過多になりがちです。栄養が偏ると運動パフォーマンスの低下につながるため、サプリメントを利用して上手にアルギニンを摂取しましょう。

アルギニンの副作用について

次はアルギニンの副作用を紹介します。たくさんのメリットがあるアルギニンですが、注意すべき点があります。アルギニンを安全に摂取するために、しっかり把握しましょう。

過剰摂取しなければ健康に問題はない

アルギニン自体は天然アミノ酸の一種のため、健康への心配は必要ありません。

ただし、過剰摂取すると下痢・胃痛などで、消化器官に影響を及ぼす場合があります。アレルギー持ちの子どもが摂取すれば、身体に異常をきたす場合もあります。

また、アルギニンだけを大量に摂取すると、身体に必要な必須アミノ酸の相対的な欠乏状態が起き、アミノ酸の効果が低下します。アルギニンを摂取する際はバランス良く摂取しましょう。

アミノ酸をバランス良く摂取するなら、ボディビル界のレジェンドである山本義徳先生が完全監修したサプリメントがオススメです。

たんぱく質を構成している20種類の物質のうち、9種類の必須アミノ酸を1万4,650mg配合しているので、先ほど紹介したアミノ酸の欠乏状態を防ぐ事ができます。
国内最高のGMP認定工場で作られており、品質も良く溶けやすい性質です。高品質のサプリメントを摂取して、体内のアミノ酸量をアップさせましょう。

アルギニンの摂取目安量

厚生労働省ではアミノ酸の必要摂取量を正確には決めていませんが、アルギニンを効率良く働かせるには、1日あたり2~4g以上の摂取が必要とされています。

WHO(世界保健機関)では6〜7gのアルギニン摂取を推奨しています。この量を食事だけでは摂取しきれないため、サプリメントに頼ると良いでしょう。

ちなみに、トレーニングをしている人は6~10gを睡眠前に摂取する必要があります。アルギニンによって、成長ホルモンを促す一酸化窒素が十分に誘発されると、血行が良くなり身体の隅々に栄養が行き渡ります。

まとめ

アルギニンは、多くのメリットがあるアミノ酸の一種です。成長ホルモンを促進し、健康的な身体作りに役立つとされています。

WHOが推奨する6~7gの必要量を摂取するには、食事だけでは補給しきれないため、サプリメントに頼ると良いでしょう。

トレーニングをしている人であれば6~10gを睡眠前に摂取する必要があります。ただし、サプリメントを利用する際には、用量を守って正しく飲みましょう。

アルギニンは摂りすぎなければたくさんのメリットがある成分です。日頃から意識的に摂取して健康維持に努めてください。

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
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