プロテインを摂取しているときに、身体がかゆくなったり蕁麻疹になったりした経験がある人もいるかもしれません。
プロテインにはさまざまな種類があるため、自分の体質に合う原材料を使ったプロテインを選ぶことが大切です。
この記事では、アレルギー症状の原因・仕組みを解説します。アレルギーに関する知識を深め、プロテインを安全に活用したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
*プロテイン自体にアレルギーを改善したり治療したりする効果は一切ありませんので、誤解のないようお願いします。
プロテインでアレルギー症状が出る仕組み・原因

食物アレルギーは、食品に含まれるアレルギーの原因物質に対して、身体の免疫システムが過敏に反応して起こる現象です。プロテインの場合、主に以下の2種類のアレルゲンで症状を引き起こすことがあります。
- プロテインに多く含まれる「たんぱく質」
- プロテイン開封後の保存状態が原因で混入した「ダニ」
たんぱく質の場合、アレルゲンを摂取したときだけでなく、触ったり吸い込んだりしたときにもアレルギー症状が出る可能性があります。
プロテインにダニが混入する理由は、粉製品がダニのエサになるためです。ダニは体長が0.3~0.5mmと非常に小さく、少しの隙間でも容易に侵入できます。東京都福祉保健局によると、お好み焼き粉・ホットケーキミックスなどの袋の開封部分を完全に折り曲げて、輪ゴム・クリップで閉じていたにもかかわらず、袋の中からダニが検出されたという事例もあるようです。
参考:開封後の粉製品に繁殖したダニによる即時型アレルギーがあると聞きました。本当ですか?【食品安全FAQ】 東京都福祉保健局
つまり、プロテインの袋を開けた時点で、ダニが入る可能性が高まると考えておいたほうが良いでしょう。プロテインにダニを混入させない保存方法は以下のとおりです。
- プロテインの袋を密閉する
- 冷蔵庫に保存する
- 乾燥剤を入れる
- 開封したあとはなるべく早く使い切る
- 水分を含ませない
プロテインの保存方法について、詳しくは以下の記事もあわせてご覧ください。


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プロテインで起こるアレルギーの症状は?
プロテインによって引き起こされるアレルギーをいち早く改善するためには、アレルギー症状を把握しておくことが大切です。ここでは、プロテインで起こる可能性があるアレルギー症状を3つ紹介します。
かゆみ・蕁麻疹
アレルギー症状の代表格としてあげられるのが「かゆみ・蕁麻疹(じんましん)」です。蕁麻疹はかゆみだけでなく、皮膚の一部が腫れ上がって赤みを帯びたり、皮膚がただれたりするような症状があります。蕁麻疹が起きてしまうのは、アレルギーの原因物質に対して抗体が過剰反応して皮膚の細胞が活性化することが原因です。
ただし、食品だけがアレルギー性のかゆみ・蕁麻疹の原因とは限らない点に注意しましょう。ストレス・疲労によってもそれらの症状が出るケースもあります。
なお、かゆみが出ている部分を掻くと、皮膚の防御機能が低下します。また、皮膚内にある水分が逃げやすくなるため、余計にかゆみ・蕁麻疹が悪化します。かゆみ・蕁麻疹が出たとしても、その部分を掻かないようにしましょう。
呼吸器の異常
「かゆみ・蕁麻疹」以外のアレルギー症状として多いのは「呼吸器の異常」です。鼻水・鼻詰まり・咳・胸が痛い・息苦しい・呼吸困難などが、呼吸器系のアレルギー症状としてあげられます。また、咳が1週間以上長引く場合は、風邪ではなくアレルギー症状の可能性が高いので医療機関を受診しましょう。
アナフィラキシーショック
アレルギー症状で最も怖いのが「アナフィラキシーショック」です。アナフィラキシーショックとは、アレルギーによる呼吸器症状・皮膚症状などの重い症状が同時に2つ以上起こることを指します。
例えば、蕁麻疹・呼吸困難が同時に起こったり、血圧低下により意識がもうろうとしたりする症状がアナフィラキシーショックにあたります。命を落とす事例もあるため、できるだけ早い処置・治療が必要です。
重度の症状に限らず、かゆみ・蕁麻疹・咳が止まらないなどの症状が出てきたら、アレルギーを疑って速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
プロテインによるアレルギーへの対策
ここでは、プロテインによって引き起こされる可能性があるアレルギーの対策を3つ紹介します。
- 腸内環境を整える
- ストレスを溜め込まない
- プロテインを変える
上記の方法を、それぞれ詳しく見ていきましょう。
腸内環境を整える
プロテインによるアレルギーを起こさないためには、腸内環境を整えることが大切です。どんなに効果が高いプロテインを摂取しても、腸内環境が悪ければ栄養は吸収されず、思わぬ体調不良を引き起こす可能性があります。
腸内環境を改善する方法としては、腸内細菌のうち善玉菌を増やすことがあげられます。善玉菌を増やすには、善玉菌のエサになる食物繊維を多く含む食材を摂取しつつ、善玉菌自体を多く含む食材を摂取する必要があります。
食物繊維を含む食材として代表的なのは、ごぼう・にんじん・アボカド・海藻類・果物などです。善玉菌自体を多く含む食材としては、チーズ・納豆などの発酵食品のほか、みそ・しょうゆなどの発酵調味料があげられます。
ストレスを溜め込まない
身体・心にストレスを溜め込むと、アレルギー症状が起きやすくなるので要注意です。日々の仕事・家事などに忙殺されてストレスを溜め込まないように、以下の改善方法を試してみましょう。
- こまめにストレッチする:椅子に座っている状態でも良いので、大きく身体を伸ばして筋肉の緊張をほぐしましょう。
- 質の高い十分な睡眠をとる:睡眠には身体の機能を整える役割があります。ストレスが溜まっていると感じたときは睡眠をとるようにし、7~8時間の睡眠を確保してみましょう。
- 外出して身体を動かす:ウォーキング・ランニングなどをして、精神を安定させる神経伝達物質である「セロトニン」の分泌を促しましょう。
- 趣味に没頭する:好きな映画・小説・音楽などを視聴して、心の状態を整えるのもオススメです。
特定のたんぱく質にアレルギーが出るならプロテインを変えるのもあり
特定のたんぱく質にアレルギー症状が出る場合は、プロテインの種類を変更するのも一つの手です。主に以下の2パターンを参考にしてください。
牛乳アレルギーの場合:牛乳アレルギーの人は、ソイプロテインを摂取しましょう。ソイプロテインは大豆が原料で牛乳を使用していないため、牛乳アレルギーの症状が出る可能性は低い傾向にあります。
大豆アレルギーの場合:大豆アレルギーの人は、ホエイプロテインを摂取しましょう。ホエイプロテインは牛乳から作られており大豆を含んでいないため、大豆アレルギーの症状が出る可能性は低い傾向にあります。
消化器の異変はアレルギーではなく乳糖不耐症の可能性も

プロテインを飲んだあとに、腹痛・下痢など胃腸に異変をきたす場合は、アレルギーではなく「乳糖不耐症」の可能性があります。乳糖不耐症とは、牛乳などに含まれる糖質(乳糖)を体内で消化できずに、下痢などの体調不良が起こることです。
乳糖不耐症の可能性が高い人は、プロテインを一気に摂取するのではなく、少しずつこまめに飲むようにすると、体調不良を防ぎやすくなります。
乳糖不耐症について、詳しくは以下の記事でも解説しています。


また、乳糖不耐症の人は、乳糖があまり含まれていないプロテインを選ぶことも重要です。

『VALX ホエイプロテイン WPI パーフェクト』は、牛乳から作られたホエイプロテインですが、乳糖をほとんど取り除いており、たんぱく質含有率90%以上を実現しています。牛乳でお腹を下しやすい人でも安心して飲むことができるプロテインです。
まとめ
プロテインが原因で起こるアレルギーとしては、かゆみ・蕁麻疹のほか、呼吸器の異常・アナフィラキシーショックなど命に関わる重い症状があります。アレルギーを防ぐためには、腸内環境の改善に努めるほか、十分な睡眠・適度な運動・趣味を楽しむなど、ストレスを溜め込まないように意識することが大切です。
牛乳・大豆などの特定のたんぱく質にアレルギーがある人で、プロテインを摂取する場合は、自分の体質に合ったプロテインを選び、少しずつこまめに飲むことをオススメします。
なお、プロテインで腹痛・下痢が起こる場合は、アレルギーではなく乳糖不耐症の可能性があります。プロテインを選ぶ際は、乳糖がなるべく取り除かれている製品を選ぶと良いでしょう。『VALX ホエイプロテイン WPI パーフェクト』は、乳糖を取り除いてあるため、乳糖不耐症の人でも安心して飲めるプロテインです。
この記事を参考にアレルギーと上手く付き合い、プロテインを安全に活用しましょう。

監修者情報

山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
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