栄養・食

MCTオイルが筋トレと相性抜群な理由とは?

近年、ダイエット・筋トレに取組む人たちの間で人気を集めているMCTオイル。かつては、オイルといえば身体に良くないもの・調理に使うものといったイメージが強く、ダイエット・筋トレとは無縁でした。ところが最近、オリーブオイルをきっかけに、健康のサポート役となるオイルが注目され始めています。

なかでも、今回紹介するMCTオイルは筋トレと相性が良く、筋力アップに大きく役立ちます。プロのスポーツ選手のなかにも、愛用者がいるほどです。

この記事では、MCTオイルと筋トレの相性が良い理由を詳しく解説していきます。また、MCTオイルの効果・効率的な摂取方法も紹介するので、最後までご覧ください。

筋トレ時のエネルギー源として適している

MCTオイルが筋トレと相性が良い理由は、筋トレ時のエネルギー源になるからです。MCTオイルは天然成分である中鎖脂肪酸100%のオイルで、一般的な植物油に含まれる長鎖脂肪酸と比較して、約4倍も速く吸収・分解され、素早くエネルギーに変わります。

さらに、中鎖脂肪酸は水になじみやすい特徴を持っています。
中鎖脂肪酸を摂取すると、小腸から門脈を通じて直接肝臓に入ります。そのあと、素早く分解され植物油よりも臓器に負担をかけることなく、エネルギーになる仕組みです。すぐにエネルギーに変わるため、効率良く筋トレすることが可能です。今では、筋トレ時に欠かせないエネルギー源として摂取する人が増加しています。

なお、通常の植物油に含まれる長鎖脂肪酸は、体内で消化・吸収されたあと、静脈・リンパ管を経由して筋肉・肝臓に運ばれます。中鎖脂肪酸とは異なり、必要に応じて分解・貯蔵されるため、エネルギーの変換までに時間がかかるのが特徴です。

ただし、MCTオイルが筋トレと相性が良いからといって、摂り過ぎるのは禁物です。
他の油と同じく、カロリーは1gあたり9kcal程度あるため、摂取し過ぎるとカロリーオーバーとなり、逆に太ってしまいます。また、一度に多く摂取すると、副作用で下痢・腹痛の症状が出る可能性もあります。一日の摂取量には十分に注意しましょう。一日30g程度を目安として、1回の摂取で3〜5g程度からスタートしてみてください。

筋トレ前にプロテインと一緒に飲むと効果的

MCTオイルは、単体ではなくプロテインと一緒に摂取すると、より高い効果を得ることができます。プロテインといえば、筋肉を作るために欠かせないたんぱく質を効率的に摂れる食品です。筋トレをする人なら必ずといって良いほど取り入れていることでしょう。

プロテインにMCTオイルを混ぜ合わせると、トレーニングによる筋肉量アップや脂肪燃焼効果が高まることが期待できます。摂取するオススメのタイミングは、筋トレをする前です。
筋トレ前にプロテインに混ぜてMCTオイルを摂取すると、MTCオイルが素早くエネルギーとなり、筋肉の分解を防いでくれます。

MCTオイルは持続力アップなどにも効果が期待でき、トレーニングのパフォーマンス向上にもつながります。MCTオイルは無味無臭なので、プロテインと合わせても味に影響はありません。

MCTオイルはエネルギーを補給するものであり、筋肉そのものにはなりません。
飲むだけで筋肉がついたり、体脂肪が減ったりするわけではないため、誤解しないようにしましょう。MCTオイルの効果は、摂取したあとに筋トレなど身体を動かすことで得られるのがポイントです。

プロテインにMCTを加えるなら、粉末タイプのMCTパウダーもオススメです。
油浮きすることなく、プロテインによくなじみます。

ケトジェニック中の筋トレに特にオススメ

糖質を制限しておこなう「ケトジェニックダイエット」とMCTオイルの相性は抜群です。

ケトジェニックダイエットは、炭水化物の摂取を減らして脂質の摂取量を増やし、脂肪燃焼を促すダイエット法のことです。
糖質を減らすと体内でエネルギーを補うために体脂肪が分解され、肝臓でケトン体と呼ばれる物質を作り出します。すると、体内が脂肪・ケトン体をエネルギー源とするようになる「ケトーシス」の状態へ変化します。

ケトジェニックダイエットでは、体内をケトーシス状態にすることが重要です。この状態で筋トレをすることで、体内に蓄積した脂肪を効率的に燃やせるようになります。ケトン体は、MCTオイルの力によって増加させることが可能です。

MCTオイルは吸収・分解スピードが速いので、エネルギー源となるケトン体への変換がされやすくなります。MCTオイルによってスピーディーにケトン体を生み出すことで、効率的な筋肉量アップ・ダイエット効果が期待できます。

なお、MCTオイルを摂取する場合は、揚げ物・炒め物など加熱料理には使わず、サラダにかけるなどそのままの状態で摂るようにしましょう。
MCTオイルは一般的な油よりも低い、約160度の温度で煙・泡が出てしまい危険なので、加熱調理には適していません。また、MCTオイルの摂りすぎはお腹を壊す可能性があるので、一日30g程度を目安に摂取することをオススメします。

まとめ

MCTオイルの成分である中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸よりもエネルギーになるスピードが非常に速いです。
肝臓に負担をかけずにエネルギーへと変換され、効率良く筋トレをするためには欠かせません。筋トレ前のエネルギーチャージに、プロテインと混ぜて摂取すると良いでしょう。

プロテインに入れる場合は、オイルタイプのものよりパウダータイプの『VALX MCTオイルパウダー』がオススメです。

VALX MCTオイルパウダーは、ココナッツ由来のオイルを100%使用したものです。糖質ゼロで、乳化剤・添加物も一切使用していません。パウダータイプのため油浮きせず、温かいもの・冷たいもの、どちらにもすぐに溶けます。

手軽に摂取ができるので、筋トレ時のエネルギー源として活用してみてはいかがでしょうか。

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
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