栄養・食

オリーブオイルをMCTオイルに置き換えて痩せやすい身体づくりをするには

オリーブオイルは、便秘解消・美容に効果があり、健康に良いといわれています。最近では、オリーブオイル以外にもさまざまな“健康オイル”が販売されています。

なかでも、特に注目を集めているのはMCTオイルです。MCTオイルはエネルギーになるまでのスピードが速く、体内に蓄積されにくく、ダイエットに高い効果を発揮します。そのため、普段使用しているオリーブオイルをMCTオイルに置き換えてダイエットする人が増えているのです。

この記事では、オリーブオイルをMCTオイルに置き換えたときに、どのようなダイエット効果があるのかを解説します。加えて、MCTオイルとオリーブオイルの違い・摂取時の注意点などもお伝えしますので、最後までご覧ください。

MCTオイルとオリーブオイルの違いは?

MCTオイルとオリーブオイルの大きな違いは、脂肪酸の種類にあります。

MCTオイルは、パームヤシ・ココナッツなどに含まれる中鎖脂肪酸だけを抽出して作られたオイルです。中鎖脂肪酸は、体内で吸収されると肝臓へ運ばれ、すぐにエネルギーに変換されます。エネルギーに変換される速さは、一般の油と比較して約4倍といわれています。
短時間でエネルギー源になるという特徴から、ダイエット・筋トレ・医療現場などさまざまな場面で活用されています。

ただし、MCTオイルは熱に弱く、160度前後で煙が発生したり、それ以上加熱すると引火したりする危険性があります。炒める・揚げるなどの加熱調理には向かないので注意が必要です。

対して、オリーブオイルはオリーブの果実から抽出されたものであり、オメガ9系脂肪酸であるオレイン酸が主成分で、酸化しづらい特徴を持っています。

オレイン酸以外にも、オリーブオイルにはポリフェノール・ビタミンEなど、抗酸化物質が含まれています。さらに、オリーブオイルは血中の悪玉コレステロールを減らす効果があり、心筋梗塞・高血圧などにも効果的です。

なお、オリーブオイルは熱に強いため、揚げ物・炒め物など加熱調理に使うこともできます。

オリーブオイルをMCTオイルに置き換えるダイエットが流行

近年、オリーブオイルをMCTオイルに置き換えてダイエットをする人が増加しています。先述のとおり、MCTオイルは摂取してからエネルギーに変換されるまでのスピードが速いのが特徴です。

体内で体脂肪として蓄積される前にエネルギー源となるため、ダイエット効果につながります。なかでも「ケトジェニックダイエット」との相性は抜群です。

ケトジェニックダイエットとは、糖質を抑えて脂質を多く摂取し、脂肪燃焼を促すダイエット法です。
糖質を抑えると、身体は脂肪とその代謝産物であるケトン体をエネルギー源とする「ケトーシス」の状態になります。
ケトーシスになることで体脂肪を効率的に落とすことができるというわけです。
吸収・分解スピードが速いMCTオイルは、このケトン体を素早く作り出すことができます。

さらに、MCTオイルには食欲を抑える「レプチン」というホルモンの働きを向上させる効果もあります。
満腹感を得られて過食を防げるため「無理なくダイエットを続けられる」といった声が多いです。オリーブオイルをMCTオイルに置き換えることで、ダイエットに活かせるため、試してみてください。

MCTオイルは「サラダ」にかけるのがオススメ!

MCTオイルは、加熱調理した料理・汁物に入れても良いですが、サラダにかけて摂取することでより高い効果を得ることができます。

MCTオイルは、ビタミンA・Eなど脂溶性ビタミンの吸収率をアップさせる働きがあります。ビタミンA・Eを含む緑黄色野菜にかけて一緒に食べると、効率良く栄養素が摂取できるのです。

ちなみに、MCTオイルは無味無臭で風味がありません。サラダにかけて味に物足りなさを感じたら、ドレッシングと合わせてみてください。MCTオイルを使ったドレッシングの作り方は、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。

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MCTオイルの摂りすぎは注意

ダイエットに効果的なMCTオイルですが、摂りすぎると逆に太るおそれがあるため要注意です。

大前提として、MCTオイルは、糖質制限をして筋トレなど身体を動かすことで、ダイエット効果を発揮します。飲むだけで痩せることは決してありません。

MCTオイルのカロリーは大さじ1で約100kcalあるので、食事制限をせずに、MCTオイルを摂取するとカロリーオーバーとなって太ってしまいます。
また、MCTオイルを摂取しすぎると腹痛・下痢などの症状が出る場合があります。MCTオイルは速く吸収されるため、腸内の浸透圧が高まり、水分量が増加するからです。

ほかにも、MCTオイルを過剰に摂取すると、血液中のケトン体が増えて血液が酸性状態になり、胃痛・吐き気を引き起こす恐れもあります。

多量に摂取することは身体に良くありませんので、はじめは少量ずつ取入れましょう。

目安は、1回の量を小さじ1(3〜5ml)として、1日3回のペースです。
様子を見ながら量を増やしていき、1日30gを限度として摂取してみてください。MCTオイルの量を減らしても身体に合わない場合は、MCTパウダーの使用をオススメします。オイルからパウダーに変えたことで下痢にならなくなった人もいます。

まとめ

MCTオイルは、オリーブオイルよりも脂肪として体内に蓄積されにくく、エネルギーに変換されるのが速いです。糖質制限ダイエットとして話題の「ケトジェニックダイエット」とも相性が良く、脂肪燃焼しやすい身体を作ることができます。

普段の食事にオリーブオイルを使用しているなら、その一部をMCTオイルに置き換えてみてください。加熱調理には不向きなので、サラダにかけるなどして摂取しましょう。さまざまな料理・飲料に入れたい場合は『VALX MCTオイルパウダー』がオススメです。

VALX MCTオイルパウダーは、温度に関係なく溶けやすく、炒め物・スープ・ジュースなど、どのような料理・飲み物にも合わせられます。オイルと違って油浮きをしないので、プロテインに入れても気になりません。VALX MCTオイルパウダーの詳細については、以下のページをご確認ください。

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
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