栄養・食

MCTオイルは酸化しやすい?効果を損ねない効果的な摂取方法

MCTオイルは脂肪になりにくく、料理や飲み物に入れて摂取しやすいので、ダイエットに役立ちます。ただ、食用オイルは酸化すると身体に悪影響をもたらしたり、料理の風味を損ねたりするため、MCTオイルが酸化しやすいのか気になる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、MCTオイルの特徴や成分などを踏まえながら、酸化との関連性について解説します。あわせて、MCTオイルの効果を損ねないための摂取方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

MCTオイルは酸化しやすいのか

ほかのオイルと比べ、MCTオイルは酸化しにくいといわれています。

一般的に使われている食用オイルの多くは「不飽和脂肪酸(オメガ系・長鎖脂肪酸)」で、MCTオイルは「飽和脂肪酸(中鎖脂肪酸)」です。後者のほうが酸化への耐性が高いため、オイル自体も劣化しにくくなっています。

MCTオイルの注意点

MCTオイルは料理や飲み物に入れる食用オイルなので、加熱調理には向いていません。
調理用オイルの発煙温度がだいたい200度前後なのに対し、MCTオイルは140度とかなり低いため、すぐ煙が出てしまうのです。また、高温で加熱すると成分が変質して、MCTオイルの効果に悪影響が出てしまう可能性もあります。

揚げものや炒めものを作るときは素直に調理用オイルを使いましょう。MCTオイルはサラダなどの加熱しない料理にかけたり、調理済みのスープや味噌汁に混ぜたりして摂り入れます。

MCTオイルの保管方法

MCTオイルは開栓前後を問わず、基本的に常温保管で問題ありません。ただし、紫外線に弱いので、直射日光や蛍光灯の光によって劣化する場合があります。そのため、光を避けられる暗所で保存する、もしくは遮光性が高い「ガラス瓶」に入れて保存するのがオススメです。

また、MTCオイルはプラスチックやスチロールの容器に入れると変形させてしまう性質があるので、ガラス瓶以外での保存は避けてください。

 

MCTオイルの摂取方法


MCTオイルは一般的な食用オイルより消化・吸収が速く、エネルギー変換効率に優れているため、脂肪の代謝を促進してくれます。そのため、より効果的なダイエットの実現が可能です。

さらに、MCTオイルは無味無臭なので、料理や飲み物の味を邪魔しないことも大きなメリットといえます。

ただし、人によっては消化・吸収の速さに身体がついていけず、腹痛や下痢といった副作用が出てしまうケースもあります。最初のうちは少量の摂取から始めるのがオススメです。

摂取量は1回あたり5~15mlが目安ですが、身体が慣れてきたら徐々に増やしても構いません。1日全体で摂りすぎてしまわないよう、計量スプーンなど使ってきちんと管理しましょう。

MCTオイルには多様な摂取方法があるので、以下もぜひ参考にしてみてください。

サラダやヨーグルトにかける

ダイエット中の食事といえば、サラダやヨーグルトが定番です。これらは加熱する必要がないので、MCTオイルとの相性も良いといえます。ドレッシングと混ぜてサラダにかけたり、ヨーグルトに直接入れたりするだけで良いでしょう。

コーヒーなどの飲み物に混ぜる

食べ物だけではなく、飲み物に混ぜられることもMCTオイルの魅力です。特にコーヒーは脂肪燃焼を促進するカフェインを含んでいるため、それを踏まえてもオススメです。ホットでもアイスでも合うので、季節や気分に合わせて選びましょう。

プロテインに混ぜる

たんぱく質を効率良く補給できるプロテインは、ダイエットにも役立つ栄養補助食品です。このプロテインにMCTオイルを混ぜれば、筋力アップと脂肪燃焼との相乗効果が期待できます。

スムージーに混ぜる

スムージーは多種多様な食材を混ぜ合わせて作られるため、栄養豊富でダイエットにも有用です。少量のMCTオイルを加えれば、スムージーの味を損なうことなく、ダイエット効果をさらに高めることができます。

スープや味噌汁に混ぜる

定食でよく出てくるスープや味噌汁などの汁物も、MCTオイルとの相性は抜群です。MCTオイルを小瓶に入れて持ち運べば、社員食堂や外食先でも気軽に摂取できます。

刺身や肉料理にかける

MCTオイルは無味無臭なので、刺身のような生ものにかけることも可能です。肉料理などの加熱調理が必要なものでも、出来上がった料理にかければ問題ありません。

納豆にかける

低カロリーで栄養価も高い納豆は、ダイエット中にオススメできる食べ物です。特に納豆に含まれる「レシチン」はMCTオイルとの相性が良く、お腹の調子を整える効果が期待できます。

 

まとめ

MCTオイルは一般的な食用オイルより酸化しにくいので、紫外線や容器にさえ注意すれば、簡単に劣化することはありません。ただし、開栓後は賞味期限や保管方法を問わず、1~2か月で使用するのが望ましいといわれているため、料理や飲み物に摂り入れながら摂取しましょう。

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監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

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