ロイシンは、食品やサプリメントなどで取入れなければならない必須アミノ酸の一つです。必須アミノ酸は全部で9種類あり、ロイシンは筋肉の強化といった重要な役割を担います。そのため、働きや効果を詳しく知りたい人も多いでしょう。
この記事では、ロイシンの働き・期待できる効果を具体的に説明します。過剰摂取についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
なお、ロイシンやそのほかの必須アミノ酸については、以下の記事でも詳しく解説しています。
ロイシンのおもな働き
最初に、ロイシンのおもな働きを解説します。ロイシンは必須アミノ酸のなかでも特に大切な役割を果たしているため、その特徴に注目しましょう。
筋肉のたんぱく質のバランスを保つ
人間が動くときに必要な筋肉のおもな構成成分は、たんぱく質です。筋肉内のたんぱく質は、スポーツ・筋トレなどの負荷の大きい運動により筋肉がダメージを受けると、分解されてしまいます。
分解と聞くと、負荷の大きい運動が身体に悪い影響を与えるように思うかもしれません。しかし、たんぱく質の分解自体は日常的に起こっており、身体にはダメージから回復するための機能が備わっています。それがたんぱく質の再構築です。
このとき、ロイシンはたんぱく質を再構築するスタートボタンとして働きます。
スポーツ・筋トレをしているかに関わらず、日常生活を送る上でも筋肉が必要です。そのため、筋肉内のたんぱく質のバランスを保つロイシンの摂取は、人間が生きて行くうえで欠かすことができません。
ロイシンで得られる効果
ロイシンを上手に摂取すると、さまざまな効果が期待できるでしょう。ここでは、筋肉を増やしたい人や健康を維持したい人に注目してほしい4つの効果を紹介します。
運動時の筋損傷を抑える
前述したとおり、筋肉に大きな負荷をかけると、筋繊維が損傷し、分解されてしまいます。しかし、ロイシンから合成されるHMBという物質は、筋肉の分解を抑えることが可能です。
ロイシンがたんぱく質の再構築を始めるボタンなら、HMBはたんぱく質の分解を止めるボタンと考えられます。たんぱく質の分解が抑制されることにより、激しい運動をしているにもかかわらず筋肉が減る、という事態を防げるでしょう。
なお、HMBは摂取したロイシンの約5%しか合成されません。筋肉トレをおこなっている人は、特にロイシンの摂取を意識すると良いでしょう。
筋肉量が増加する
ロイシンから変換されたHMBには、たんぱく質の分解を抑える働きのほか、ロイシンと同様に筋肉の合成を促す働きもあります。そのため、筋肉量の増加が期待できます。
運動によってダメージを受けた筋繊維が修復されると、以前よりも太い筋繊維ができあがり、筋繊維の損傷と修復を繰り返すことで、筋肉がだんだん大きくなります。これは筋肥大と呼ばれ、筋トレで筋肉を増やすために重要な仕組みです。
HMBの摂取量の目安は、1日1.5g~3g程度とされています。少ないと感じる人もいるかもしれませんが、HMBの合成は摂取したロイシンの約5%です。目安量を摂取するには、サプリメントの活用を検討するのも良いでしょう。
なお、HMBを多く摂取したとしても、その分筋肉が増えるわけではないので、適切な量を摂取してください。
肝機能のサポート
ロイシンの効果は、筋肉に関わるものだけではなく、肝機能のサポートも効果の一つです。
肝臓には、アルコールやニコチンなどの分解・たんぱく質の合成といった多くの役割があります。肝機能が低下すると、疲れやすい・身体がだるい・食欲がないなどさまざまな症状が出るため、肝機能を正常に保つことは健康維持に欠かせません。
ロイシンは、血液中のたんぱく質の一種であるアルブミンの合成を促進します。アルブミンは肝臓で作られるため、ロイシンには肝臓機能をサポートする効果が期待できるでしょう。
インスリン抵抗性の改善
ロイシンには、耐糖能とインスリン抵抗性の改善効果が期待されています。耐糖能とは、体内のおもなエネルギー源であるブドウ糖の量をコントロールする機能です。耐糖能が十分に働かないと、体内のブドウ糖が増え、血糖値が上がってしまうでしょう。
一方、インスリン抵抗性とは、血糖値を適正に保つインスリンの効きやすさを表します。インスリン抵抗性が高いと、インスリンの分泌量が正常でも効き目が悪くなり、血糖値を上手くコントロールできません。
耐糖能が低下したり、インスリン抵抗性が高かったりする状態が長く続くと、血糖値が高くなり、糖尿病の原因になることがあります。そのため、糖尿病が気になる人にとっても、ロイシンの効果は重要です。
ロイシンの過剰摂取は逆効果!
優れた効果を持つロイシンですが、たくさん摂取するほど健康になるわけではありません。過剰に摂取すると、筋力アップや筋力量の増加には逆効果になる可能性もあります。
ロイシンは肉・魚・卵・乳製品などさまざまな食品に含まれているため、通常の食事をしていれば不足することは少ないでしょう。
また、ロイシンの摂取量だけを増やしても、ほかの必須アミノ酸が不足し、かえって必須アミノ酸の摂取バランスを崩してしまうケースもあります。たんぱく質は9種類ある必須アミノ酸のうち、摂取量の少なかったものに合わせて生成されるため、1つでも不足していればたんぱく質は十分に生成されません。
ロイシンの摂取量を増やすときは、ほかの必須アミノ酸も一緒に摂ることが大切です。
ロイシンを摂取できるオススメのサプリメント
ロイシンなどの必須アミノ酸は、肉・魚などで摂取できます。しかし、必要な必須アミノ酸を食品から摂取すると、脂肪分の摂りすぎが心配になる人もいるでしょう。ライフスタイルによっては、肉・魚を十分に食べることが難しいケースもあります。
そんなときには、ボディビルダーとして有名な山本義徳先生が監修したサプリメントの『VALX EAA9(イーエーエーナイン)』がオススメです。
VALXのサプリメントは、ボディービルダー・トレーニング指導者として有名な山本義徳先生が監修しています。プロ野球選手の指導もおこなっている山本義徳先生は、サプリメントにも精通しています。
山本義徳先生が実感力にこだわった本物志向のサプリメントで、9種類の必須アミノ酸をバランス良く摂取できます。各成分を黄金比率で配合しているうえに、身体への吸収も早いので、起床時やトレーニング中に飲むのがオススメです。
さらに、成分だけでなく、味が良いことも大きな魅力でしょう。フレーバーは、シトラス風味、コーラ風味、パイナップル風味の3種類で、気分や好みに合わせて選べます。
日々の筋トレや健康的な毎日のサポートに、『VALX EAA9(イーエーエーナイン)』を取入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
必須アミノ酸の一つであるロイシンは、筋肉量の増加・肝機能のサポートなど、重要な役割をたくさん持っています。ただし、ロイシンだけを多量に摂取すれば良いわけではありません。十分なたんぱく質を合成するためには、ほかの必須アミノ酸もバランス良く摂取しましょう。
ロイシンを含め必須アミノ酸は食品から摂ることができますが、食生活が不規則になりやすい人・負荷の大きい筋トレをしている人はサプリメントの活用がオススメです。
9種類の必須アミノ酸をバランス良く配合した『VALX EAA9(イーエーエーナイン)』を日常生活に取入れて、ボディメイクや健康維持に役立ててみてはいかがでしょうか。
監修者情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
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