アミノ酸

山本義徳先生が、アミノ酸の一種である「グルタミン」について解説

グルタミンは体内に最も多いアミノ酸です。

グルタミンはストレスがかかった際に合成され、筋肉の分解を抑えたり、腸や免疫細胞のエネルギー源として働きます。
コラムの最後には、山本義徳先生が完全監修した『VALX グルタミンパウダー』も紹介しております。こちらもご確認ください。

グルタミンについて

山本義徳先生は「グルタミンはとても重要なアミノ酸である」と、考えています。

なぜなら、グルタミンはもともと体内に多く含まれているアミノ酸であり、それだけ身体が多く必要としているからです。

しかしグルタミンは、EAA(essential amino acid 必須アミノ酸)とは異なり、非必須アミノ酸であり体内で合成することができます。

アミノ酸は、必須アミノ酸非必須アミノ酸の2種類に分けられます。
必須アミノ酸は体内で合成することができないため、食事から摂る必要があります。
非必須アミノ酸は、ほかのアミノ酸を材料にして合成することができます。

しかし、グルタミンは必要量がとても多いため不足しやすいアミノ酸であり、準必須アミノ酸と呼ばれています。

準必須アミノ酸とは、必須アミノ酸ではありませんが、体内で不足しやすい非必須アミノ酸の名称です。
グルタミンのほかに、準必須アミノ酸として、子どものうちは体内で合成できないアルギニンも含まれます。

グルタミンが合成されるとき

グルタミンはストレスがかかった時に、体内で合成されます。
合成するために、筋肉を分解してアミノ酸を使用します。
グルタミンが合成される具体的には、以下のようなものがあります。

  • トレーニングによるストレス
  • 空腹時のストレス
  • 精神的なストレス
  • ケガや病気によるストレス

グルタミンは体内に最も多く含まれるアミノ酸であり、必要量も多くなるため、十分な量のグルタミンを摂取していないと、筋肉を分解してグルタミンを合成することになります。

グルタミンの効果

グルタミンは身体がストレスを感じると、ストレスに対抗しようとして筋肉を分解してアミノ酸を材料に合成したり、免疫細胞のエネルギー源として使われます。

筋肉の分解を抑制する作用

グルタミンは、筋肉の分解を防ぐディフェンスのアミノ酸です。

ウエイトトレーニングによるストレスから身体を守るために、筋肉を分解してグルタミンが取り出されます。
これはあらかじめ、サプリメントによってグルタミンを摂取することで、筋肉が分解されることを防ぐことができます

腸のエネルギー源

グルタミンは腸のエネルギー源にもなります。

そのため、グルタミンを摂るだけでも腸の状態が良くなることがあります。
さらに、1950年代より、グルタミンは胃潰瘍の薬としても使用されています。
腸が悪い人はグルタミンを飲むことで、調子が良くなる可能性があります。

腸のエネルギー源になるため、1回でまとまった量の摂取が欠かせません。

免疫細胞のエネルギーになる

グルタミンは、ウイルスや細菌などに抵抗する免疫細胞のエネルギーにもなっており、グルタミンを摂ることで免疫細胞の働きを高めることが可能になります。

ウエイトトレーニングでは、弱い強度では免疫細胞の働きを上げられるのですが、強い強度のトレーニングでは、疲労回復に時間がかかるため、免疫が下がってしまいます。

山本義徳先生はもともと風邪を引きやすかったそうですが、グルタミンを摂るように心掛けたところ、風邪を引きにくくなった経験があるそうです。

参考:アミノ酸の効果:胃腸サポート|協和発酵バイオの健康成分研究所

筋肉を合成する作用

グルタミンには、筋肉を合成する働きがあります。

なぜならグルタミンを摂ることによって、インスリンの働きが高まるからです。
インスリンは、骨格筋に存在する筋肉の細胞にアミノ酸が取り込まれる働きを増加させて、タンパク質の合成を促進します。

インスリンの働きが高まると、グリコーゲン合成酵素が活性化されて、グリコーゲンの合成も高まります
トレーニングで消費されたグリコーゲンが貯まりやすくなるため、回復が早まります。

参考:インスリン

VALX グルタミンパウダー

VALXより、山本義徳先生が完全プロデュースした『VALX グルタミンパウダー』が発売されています。

グルタミンを飲むタイミング

『VALX グルタミンパウダー』は、基本的にトレーニングの直後に飲むように心掛けてください。

なぜなら、トレーニングによるストレスで、体内では筋肉を分解してグルタミンを合成しようと働いているからです。

また、グルタミンは体内でアンモニアに変化するため、摂り過ぎにより体内のアンモニア量が増えて疲労感につながる恐れがあります。
そのため山本義徳先生は、トレーニング前ではなく、トレーニング後の摂取を推奨しています。

グルタミンの摂取量

山本先生は、グルタミンの摂取量は1回5gは摂ることを推奨しています。

グルタミンは腸のエネルギーにも使用されてしまうからです。
グルタミンを飲みすぎると下痢を引き起こす可能性があるため、摂取量を増やしたい場合は5g~10gに少しずつ増やしてみる必要があります。

トレーニングをしない休養日は、グルタミンを摂取する必要はありませんが、ストレス・風邪っぽい・免疫を上げたい場合は、朝と晩に5gずつ飲むようにしてください。

ビルダー飲み

『VALXグルタミンパウダー』には、すり切り一杯で5gのスプーンがついています。
水やジュースに溶かして飲むこともできますが、面倒な場合は直接口に含んで、水と一緒に飲むビルダー飲みも可能です。

まとめ

今回は、グルタミンの効果や摂り方について紹介しました。
山本義徳先生が推奨しているサプリメントの一つでもあるので、ぜひ試してみてください。

  • グルタミンは身体に一番多く含まれているアミノ酸
  • 重要性の高さから、準必須アミノ酸と呼ばれている
  • ストレスを感じた時に合成される
  • グルタミンの効果は筋肉の分解抑制と合成作用がある
  • 腸と免疫細胞のエネルギー源になる
  • 摂取のタイミングはトレーニング直後
  • 1回5~10gを推奨している

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
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