クレアチンを飲むのをやめるとどんな影響が出る？筋肉が落ちるのは本当？

SNSなどで「クレアチンを飲むのをやめると筋肉が落ちる」「クレアチンをやめたら体重が落ちた」といった声をよく見かけますが、実際のところはどうなのでしょうか。

この記事では、クレアチンの摂取をやめると本当に筋肉に影響があるのかどうかを解説していきます。クレアチンを飲み続けるメリットや、やめるタイミングなどについても紹介しており、クレアチンの飲み方についての疑問が解消できる内容になっています。

クレアチンを飲むのをやめると筋肉が落ちる？

まずは、クレアチンを飲むのをやめると筋肉は本当に落ちるのかについて解説します。

飲むのをやめただけで一気に落ちるものではない

クレアチンには、瞬発力を要する競技や負荷の大きいトレーニングなどをする際のエネルギーを作り出す働きがあります。ですがクレアチンそのものが筋肉の合成や構成に関わっているわけではありません。

そのため、クレアチンを飲むのをやめただけで、その瞬間から筋肉が落ちていくという事はないと言っていいでしょう。
また、クレアチンはもともと体内にある物質でもあるので、飲むのをやめても体内のクレアチン量が一気に減るような事もありません。

トレーニングをしなければ筋肉が落ちる可能性も

クレアチンの摂取をやめたあと、トレーニングをしなければ、徐々に筋肉が落ちていく可能性はあります。逆にいえば、トレーニングを継続していれば、クレアチンの摂取をやめても筋肉は維持できるでしょう。

参考：クレアチンの効果や正しい飲み方とは | 江崎グリコ株式会社

クレアチンを飲み続ける事によるメリット

次に、クレアチンの効果的な飲み方について紹介します。

筋肉量の増加サポートやパフォーマンスの向上が期待できる

クレアチンには筋力アップを助けたり、ワークアウト時のエネルギーとして、トレーニングのパフォーマンスを上げたりする効果が期待できます。
負荷の大きい運動にチャレンジしたいときや瞬発力の必要となるスポーツ・筋トレ・反復性のある動きなどをサポートする働きがあるため、クレアチンを摂取することで、筋肉により負荷をかけることが可能になり、効率の良いバルクアップにもつながるのです。

少しずつ飲み続ける事で効果を発揮！

クレアチンは体内に蓄える事のできるアミノ酸の1種で、リン酸と結合した「クレアチンリン酸」として体内に貯蔵されます。
しかし、体内に貯めておけるクレアチンは時間とともに代謝されるため、体内のクレアチン量を最大にとどめておくには、毎日継続して一定量を飲み続ける事が必要です。

摂取するクレアチンの量を一時的に増やすクレアチンローディングといった摂取方法もあります。しかし、一度に大量のクレアチンを摂るとお腹がゆるくなりやすいため、1日で体内にキープできる最大量まで取りきる事は体調面を考えても難しいでしょう。
クレアチンは一気に大量に飲むのではなく、少しずつ継続して飲み続ける事で、運動パフォーマンス向上や筋肉量増加のサポートなどの効果を実感する事ができるでしょう。

クレアチンの摂取をやめるタイミング

クレアチンの摂取をやめることを検討するタイミングとして、以下のようなものがあげられます。

グラム単位の厳しい減量が必要な場合

クレアチンには筋肉内に水を溜め込む性質があります。
摂取する事で、筋肉内の水分量が増えた分、体重が増加したり、逆にクレアチンの摂取をやめると水分が抜け、その分体重が減少したりします。

体重別の階級がある競技や、試合前の計量でグラム単位の減量が必要なアスリートなどは、クレアチンの性質を利用して、どのタイミングで摂取をやめればいいかを図ります。

試合前などの体調管理

大切な試合の前などにお腹のコンディションが悪くならないように、大事を取ってクレアチンを飲むのをやめるという方もいます。
しかし基本的にクレアチンは飲み続ける事で効果が出てくるので、山本義徳先生は「オフ期間」や「オフ日」などは作らず、継続した少量ずつの摂取をオススメしています。

少量ずつの摂取であれば、お腹の調子が悪くなることもないでしょう。

まとめ

クレアチンは、摂取をやめた瞬間からすぐに筋肉が落ちていくわけではありません。
しかし、筋肉内に水分を溜め込む性質があるため、摂取をやめると体重が落ちる事はあります。
筋力や瞬発力を高めるためにも、グラム単位での減量が必要になるような場合を除き、クレアチンはオフ日などを設けずに、継続して少しずつ摂るのが良いでしょう。

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