プロテインには、複数の種類があります。より効率的にプロテインを利用するためには、目的に合ったプロテインを選ぶことが大切です。
そこでこの記事では、目的別にオススメのプロテインを紹介します。目的に合ったプロテインを選べるように選び方のポイントも解説しますので、プロテインの購入に役立てていただけると幸いです。
そもそもプロテインとは?どんな人にオススメ?
「そもそもプロテインとはなんぞや?」という人に向けて、プロテインの意味やどんな人にオススメかを解説します。
プロテイン=たんぱく質
プロテインは英語でたんぱく質(protein)を意味する言葉ですが、日本では多くの場合、たんぱく質を摂取できるサプリをプロテインと呼びます。たんぱく質は身体を作るための重要な材料になり、筋肉・髪の毛・爪・内臓・皮膚などはたんぱく質によって生成されています。
たんぱく質は日々の活動によって消費されるため、定期的に補給する必要があります。たんぱく質を補給する手段として食事による摂取がありますが、食事だけで必要なたんぱく質を効率的に摂取するのは、なかなか難しいものです。そこでプロテインを活用し、手軽に、そして効率的にたんぱく質を補給する人が増えています。
プロテインはこんな人に オススメ
プロテインは以下のような人にオススメします。
- 筋肉を増やしたい人
- 美容に気を配る人
- 健康的な身体を維持したい人
筋肉を増やしたい人
たんぱく質は筋肉の材料であるため、筋肉を生成するには、たんぱく質の摂取が必要不可欠です。
たんぱく質は体内で分解されて「アミノ酸」という物質になり、血液で全身に運ばれます。その後、身体活動によって体内にあるアミノ酸が足りなくなると、身体は筋肉を分解してエネルギーを補おうとします。こうなると筋肉量が減少してしまうので、こまめにたんぱく質を摂取して、血中アミノ酸濃度を維持することが大切です。
そうはいっても、食事をこまめに摂るのは難しいもの。筋肉を増やしたいならプロテインをうまく使って、適切なタイミングでたんぱく質を摂取するのがオススメです。
美容に気を配る人
美容に気を配る人にも、積極的なプロテイン摂取をオススメします。肌・髪・爪を生成する材料はたんぱく質です。体内のアミノ酸が足りなくなると、これらのパーツに十分な栄養が行き渡らなくなり、肌荒れ・髪質の低下・爪が弱くなるなど美容にも悪影響を及ぼします。
つまり、プロテインは美容もサポートしてくれるのです。さらにプロテインは脂質やカロリーを抑えてたんぱく質を摂れるので、ダイエット中の人にもオススメできます。
健康的な身体を維持したい人
健康的な身体を維持したい人にもプロテインはオススメです。プロテインは「栄養補助食品」。少食な人やお年寄り、毎日忙しくて食生活が乱れがちな人など、食事からのたんぱく質補給が不足している人も、ぜひプロテインを活用して栄養バランスを整えてください。
プロテインは大きく分けて3種類
プロテインは「ホエイプロテイン」「ソイプロテイン」「カゼインプロテイン」の3種類に分類されます。それぞれ原料が異なり得られる効果も変わるため、自分の目的に合ったプロテイン選びが大切です。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは牛乳に含まれる乳清から抽出されたたんぱく質です。筋肉の合成で重要な役割を果たす必須アミノ酸「BCAA」が豊富に含まれており、吸収スピードが速く、トレーニング効率アップを目指す人に特にオススメです。
ホエイプロテインにはWPC・WPI・WPHと3つの製法があり、それぞれ成分・吸収スピードが違います。
WPCはホエイからろ過処理をして水分を取り除き、粉状にしたものです。ビタミンやミネラルが多く、100gあたり70g~80gほどたんぱく質が含まれています。
WPIはWPCから乳糖や乳脂肪分、ミネラルなどを取り除いてたんぱく質の純度をさらに高めたものです。たんぱく質の含有率がおよそ85%~90%と高く、乳糖がほとんど含まれないため乳糖不耐症の人でも利用しやすいというメリットがあります。
WPHは、酵素などを使って加水分解して作られます。たんぱく質含有量も約95%とWPIよりも高め。ペプチド状態にまで分解されているため、吸収が速いのも特徴です。
ソイプロテイン
ソイプロテインは大豆を原料とした植物性プロテインです。大豆から抽出されたたんぱく質で、食物繊維が豊富。消化吸収がゆるやかに進み、満腹感が持続しやすいことから、ダイエットや減量を目指す人向けのプロテインともいわれています。
ソイプロテインには女性ホルモンと似た働きをする「イソフラボン」が含まれており、美肌効果や女性らしいボディラインの維持、骨の強化などの効果が期待できます。女性ホルモンのバランスを整えたり、代謝向上を促したりする働きも期待でき、女性にオススメのプロテインです。
またソイプロテインは、製法によってSPC・SPIに分けられます。
SPCは脱脂大豆から非たんぱく部分を除いたもので、100gあたり70gのたんぱく質が含まれています。
SPIはSPCから炭水化物を取り除いた後、沈殿させて乾燥させたものをいいます。たんぱく質の含有量は高く、100gあたり90gです。
ソイプロテインの製法としてはSPIが主流です。
カゼインプロテイン
カゼインプロテインは牛乳が原料のたんぱく質で、ホエイプロテインから乳清と脂肪分を除去したものです。ホエイとは異なり水に溶けず、牛乳に含まれるたんぱく質の約80%を占めます。
カゼインは酸で固まる性質があり、摂取後胃に流れると胃酸の影響でヨーグルト状の塊になります。消化吸収が遅めで腹持ちが良く、満腹感を得やすいのが特徴です。
ただし、カゼインについては統合失調症やアレルギーの原因となる可能性も指摘されています。摂取するかどうか慎重に決めたほうが良いでしょう。
【目的別】オススメのプロテイン
ホエイプロテイン・ソイプロテイン・カゼインプロテインの中から自分の目的に合うものを選ぶことで、より高い効果を望めます。そこで、目的別にオススメのプロテインを紹介します。
効率的なバルクアップを目指すならホエイプロテイン
筋肉を増量させたい人で、効率的なバルクアップを目指すならホエイプロテインをオススメします。ホエイプロテインの強みはなんといっても吸収スピードの高さ。消化吸収が早いため、トレーニングの際にも血中アミノ酸濃度をすばやく引き上げて、トレーニング効果を高められます。
またホエイプロテインには筋肉合成シグナルを送るBCAAも豊富に含まれており、効率的に筋肉増量を図れます。効率的に筋力アップを目指したい人はホエイプロテインを選ぶと良いでしょう。
女性が美しさを目指すならソイプロテイン
女性らしいボディラインを目指している人には、ソイプロテインがオススメです。
ソイプロテインは大豆を原料として作られており、イソフラボンが豊富に含まれています。イソフラボンは女性ホルモンと似た作用を持っているので、美肌効果・髪質改善・骨の強化・女性ホルモンのバランス調整・代謝向上など、ソイプロテインを摂取すると、女性の美しさを促進させる効果も期待できるのです。
またソイプロテインは消化吸収が遅く腹持ちが良いため、余計な食べ物の摂取抑制にもつながります。ホルモンバランスの影響で食べすぎてしまう時期にも活用できそうですね。
ダイエットを成功させたいならソイorカゼイプロテイン
ダイエットに特化させて成功させたい人には、ソイプロテインかカゼインプロテインがオススメです。両者は消化吸収が遅く腹持ちが良いのが特徴。満腹感を持続させられるため、余計な食べ物の摂取を抑えることにもつながります。
つい摂ってしまう間食を、ソイプロテインかカゼインプロテインに置き換えて、間食の脂質やカロリーを抑えることも可能。食生活を整えながら、適度な筋肉のある締まった身体を目指す人にオススメです。
プロテインを選ぶときのチェックポイント
プロテインを選ぶ際のチェックするべきポイントとして、以下の3つがあります。
- たんぱく質含有量
- 味
- 価格
これら3点について、以下で詳しく見ていきましょう。
たんぱく質含有量
プロテインはたんぱく質を摂取するためのサプリメントであるため、たんぱく質含有量が多ければ多いほど効率的にたんぱく質を摂取できます。トレーニング効果を高めて筋肉量を増やしたい人は、たんぱく質が豊富に含まれているプロテインを摂取することで効率的に筋肉増量を目指せます。複数の製品について、たんぱく質の含有率を比べてみると良いでしょう。
味
プロテインは継続して摂取することが大切ですが、継続できるかどうかには、味も大きく影響してきます。最近はおいしさにこだわったプロテインが多く開発されており、フレーバーのバリエーションも豊富なので、気に入った味のプロテインを選びやすくなりました。ぜひ、「自分にとって飲みやすい味かどうか」を重視してみてください。
価格
価格もまた、プロテインを購入する際にチェックするべきポイントです。継続して摂取するためには、コストパフォーマンスも重視していきたいところですよね。大切なのは、プロテインサプリ全体の量と価格ではなく、たんぱく質の量と価格のバランスを見ることです。たんぱく質1g当たりの価格で、複数の製品を比較してみましょう。
業界トップクラスの品質!オススメのホエイプロテイン
最後に、オススメのホエイプロテインサプリを2つご紹介します。
VALX ホエイプロテイン WPI パーフェクト
まずオススメするのが、山本義徳先生が完全プロデュースした『VALX ホエイプロテイン WPI パーフェクト』です。たんぱく質含有量を高くするWPI製法で開発し、高品質なプロテインを実現。効率的にたんぱく質を摂取できます。味も豊富で、6種類の中から選べるため自分の好きな味を楽しめるのも魅力です。
どのフレーバーも90%以上の高いたんぱく質含有量を誇り、プレーンに至ってはなんとたんぱく質含有量96.4%。たんぱく質の多さを重視したい人にオススメのプロテインサプリです。
VALX ホエイプロテイン
上記2つのプロテインよりもお手頃な製品。「おいしい・安い・溶けやすい」というコンセプトユーザーに広く受け入れられ、Amazon新着ランキング1位も獲得しました。
経済面を心配せずにどんどん飲める製品ですが、こちらも山本義徳先生がプロデュースしたプロテインで、品質にはしっかりこだわっています。スプーン山盛り2杯30gで、21.8gのたんぱく質摂取が可能。フレーバーも6つ用意されており、飽きずに継続することができます。
まとめ
プロテインには、ホエイプロテイン・ソイプロテイン・カゼインプロテインの3種類があります。筋肉増量を狙うならホエイプロテイン、美容に気を配る女性はソイプロテイン、ダイエット・減量を目指すならソイプロテインかカゼインプロテインと、目的別でプロテインを選ぶのがオススメです。また、プロテインを選ぶ際には、たんぱく含有量・味・価格を比較すると良いでしょう。
今回紹介したプロテインを選ぶときのチェックポイントを参考に、ぜひ充実したプロテイン生活を送ってください。
監修者情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
【You Tube】
山本義徳先生の知識と経験に基づいたトレーニング方法や、プロテインやサプリメントの情報を科学的根拠(エビデンス)に基づいて、YouTube動画を随時更新しています。
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