筋トレをしても成果が出にくく「痩せない」と悩んでいる人がいますが、痩せない現状には理由があります。まずは自分の痩せない原因を特定しましょう。
今回の記事では、筋トレしても痩せない場合に考えられる原因を解説します。そのうえで成果が出やすいトレーニングのポイント・効果が期待できるオススメサプリメントも紹介。筋トレの成果が出ずお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。
筋トレをしても痩せない原因は?
筋トレをしているのに痩せない場合に考えられる原因を、4つの観点から解説します。
体重の増減だけを見ている
筋トレをしてダイエットに取り組むとき、体重だけを基準にするのはNGです。筋肉は脂肪よりも比重が大きく、筋肉と脂肪の重さの違いは筋肉1.1:脂肪0.9。約20%の差があり、筋肉量が増えれば体重も増加します。
筋トレをして脂肪が減り筋肉が増えれば、比重の差があるため体重は増えますが、見た目に変化があらわれるはずです。体重だけに気を取られず、筋肉量・見た目を意識して筋トレを続けてください。
筋トレを始めて体重が増えたなら、成果が出て筋肉が増えているのかもしれません。その場合、基礎代謝の高い痩せやすい体質に変化しているので、体重増加に焦らず根気よく筋トレを続けましょう。
筋トレだけで痩せようとしている
そもそも“筋トレだけで痩せる”のは、ハードルがかなり高め。ダイエットに筋トレを取入れたほうが良い理由は、基礎代謝をアップさせられるからです。
筋肉量を増やすことで代謝が上がり、カロリーの消費量が増えてダイエットにつながります。同時に太りにくい身体を作ります。
痩せるためには、筋トレとともにカロリーコントロールが必須です。どんなにハードな筋トレをしても、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまうと痩せられません。
栄養不足により筋肉の合成ができていない
ひたすら筋トレをするだけでは、ダイエットはできません。運動すると筋肉は糖質・脂質をエネルギー源として使います。しかし、エネルギーが足りないと、筋肉を分解してアミノ酸を取り出そうとします。
トレーニングなどで筋繊維が破断されたあとは、その修復過程で筋肉は大きくなりますが、このプロセスにはたんぱく質を分解したものであるアミノ酸が必要です。必要なアミノ酸が不足すると筋肉合成ができないばかりでなく、逆に筋肉の分解が進みます。結果として基礎代謝が落ち、太りやすく痩せにくい体質になってしまうリスクにもつながります。
結果の出る筋トレをするには、プロテイン・EAAなどのサプリメントを取入れ、適したタイミングで必要な栄養素を補うことが大切です。
鍛える部位が良くない
効率よく痩せるには、筋肉量の増加が不可欠です。筋肉は基礎代謝の中でも、特に多くのエネルギー消費占めます。筋肉が多いほど基礎代謝は上昇し、カロリーを消費しやすい、痩せやすい身体になります。筋トレのやり方が良くないと筋肉を減らし、基礎代謝を下げてしまうリスクがあり、痩せにくい身体を作ってしまいかねません。
筋トレの際は、ポイントを押さえたトレーニングをすることが大切です。筋トレにはさまざまな種類があり、筋肉を増やして身体を大きくするための筋トレは痩せたい人には不向きな場合もあります。目的に合わせた筋トレをおこなってください。
身体全体を引き締めるには、大きな筋肉を鍛えましょう。具体的には、お尻・背中・太ももにアプローチする筋トレがオススメです。肩も筋肉が大きい部位で、山本義徳先生も推奨しています。
筋トレで痩せない人が気をつけたいトレーニングのポイント
筋トレで痩せたい場合、トレーニング時に注意すべきポイントを3つ解説します。
大きな筋肉を優先的に鍛える
筋トレで効率的に痩せたい場合、大きな筋肉を優先的に鍛えるのがオススメです。具体的には、お尻・背中・太もも、そして山本義徳先生推奨の肩などの部位です。身体全体に占める筋肉の割合が増え、基礎代謝アップにつながり、痩せやすく太りにくい身体作りが期待できます。
例えば、スクワットなら、お尻・太ももなど下半身の筋肉をバランスよく鍛えられます。大きな筋肉に刺激を与え、身体全体の代謝アップが期待できるはずです。道具を使わなくてもできるので、仕事・家事の合間に手軽にできます。
回数は固定せず、徐々に強度を上げる
事前に回数を決めてトレーニングをすると、余力を残して終えてしまうことも考えられます。筋肉に十分な負荷をかけるには、「つらい」と思ってから数回がんばるくらいが良く、固定した回数をこなすやり方はオススメできません。
トレーニングは、徐々に強度を上げ、つらいと感じるハードルが高くなるようにおこない、前回よりも多く、段階的に回数を増やすようにしましょう。
正しいフォームが身についていない時期に多くの回数をこなそうとすると、ケガのリスクが高まります。最初は軽い負荷から始め、徐々に負荷を上げていきましょう。
筋トレを休む日を作る
筋肉はトレーニングにより筋組織が破壊されたあと、休息と栄養補給で回復させることで増加します。筋肉の修復には48~72時間かかるといわれており、この間に同じ部位を鍛えてしまうと筋肉の回復が間に合わず、筋肉の減少をまねきかねません。
筋肉を減少させず回復・増加させるには、筋トレした部位ごとに1~2日休ませ、その間は別の部位の筋トレをおこなうのがオススメです。
こまめにたんぱく質を摂る
「空腹状態で筋トレしたほうが痩せそう」と思う人がいるかもしれませんが、大きな誤解です。空腹のまま筋トレすると、不足したエネルギーを作り出すために筋肉が分解され筋肉量が減少してしまいます。その結果、基礎代謝が低下し、太りやすい身体を作るリスクがあります。
空腹での筋トレはNGです。痩せるためには、しっかりとエネルギーを補給してからトレーニングしてください。特にたんぱく質の摂取は必須です。たんぱく質は筋肉の主成分で、筋肉を合成するためにはたんぱく質を構成するアミノ酸が不可欠です。たんぱく質はこまめに、積極的に摂りましょう。
効率的な筋トレにオススメのサプリメント
筋トレの効果アップが期待できるサプリメントを2種類紹介します。
EAA BEAUTY(イーエーエービューティー)
『EAA BEAUTY(イーエーエービューティー)』は、YouTubeフォロワー40万人超の人気トレーナー山本義徳先生が女性のために開発したサプリメントです。体内で合成できない必須アミノ酸全9種類が最適なバランスで配合されています。ピクノジェノール︎(R)・β-アラニンも配合されています。
VALX RED GEAR(レッドギア)
『VALX RED GEAR(レッドギア)』は、アスリートの追い込みを再現するため開発されたサプリメントです。サプリメントの質は成分配合量だけで判断できません。『VALX RED GEAR(レッドギア)』は7つの成分の配合バランスにこだわり、体内で最も効率よく働くバランスで配合されています。
まとめ
筋トレで痩せない場合、体重の増減だけを見ている・筋トレだけで痩せようとしている・筋肉合成ができていない・鍛える部位が良くないなどの原因が考えられます。
効率的に痩せるには、お尻・背中・太もも・肩など「大きな筋肉」を優先的に鍛え、段階的に負荷の強度を上げていきます。各部位を毎日鍛えるのではなく、トレーニング後は筋肉を休め、回復・増加させましょう。こまめなたんぱく質の摂取も大切です。サプリメントなども取入れ、効率よく筋トレすることがダイエットにつながります。
監修者情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
【You Tube】
山本義徳先生の知識と経験に基づいたトレーニング方法や、プロテインやサプリメントの情報を科学的根拠(エビデンス)に基づいて、YouTube動画を随時更新しています。
【筋トレ大学PRO】
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