栄養・食

MCTオイルパウダーとは?おすすめの使い方を紹介

MCTオイルパウダーとは、ケトジェニックダイエットをしている人・アスリートから親しまれている健康食品です。中鎖脂肪酸を効率的に摂取できる商品として、近年脚光を浴びつつあります。

一方で、MCTオイルパウダーは、間違った使い方・摂取方法で用いると、腹痛・下痢などの副作用を引き起こすことでも知られています。さまざまな情報があるなかで、どの情報を信用すべきか判断できない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、パーソナルトレーナー協会の理事でもある山本義徳先生監修のもと、MCTオイルパウダーの正しい使い方・摂取量・摂取頻度について解説します。

MCT(Medium Chain Triglyceride:中鎖脂肪酸)とは

MCTとは、ココナッツなどヤシ科植物の種子に含まれている中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)を指します。
MCTは一般的な油脂よりも消化・吸収スピードが速く、摂取してからすぐにエネルギーに変換されるのが特徴です。体内に蓄積されにくいため、ダイエットしたい人・アスリートのなかで人気が高まっています。

MCT(中鎖脂肪酸)を抽出したものには、MCTオイル・粉末状のMCTパウダーがあります。まずは両形状の特徴・使い方について見ていきましょう。

MCTオイルパウダーの特徴と使い方

MCTを100%使用した粉末油脂がMCTパウダーです。

MCTパウダーの最大の特徴として、温度に関係なく溶けやすいことがあげられます。どのような料理にも利用しやすく、プロテインに混ぜたり、ひき肉に混ぜてハンバーグにしたり、多様な使い方が可能です。

MCTオイルの特徴と使い方

MCTオイルは液状で、商品としてはパウダーより一般的です。

MCTオイルは沸点が低く(約160度)、加熱すると煙が立ちやすいため、揚げ物・炒め物には使えません。サラダなど未加熱の料理にかけたり、コーヒーなどに入れたりして摂取するのがオススメです。

パウダータイプのメリット・デメリット

それでは、パウダータイプのMCTにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

MCTパウダーには、次のようなメリットがあります。

  • 液体(オイルタイプ)とは違い、料理に使いやすい
  • プロテイン・コーヒーなどに混ぜやすい
  • 持ち運びが便利、保存しやすい

MCTパウダーは、特に筋肉トレ・ダイエットをしている人からの人気が高いです。プロテインシェイカーにMCTパウダーとプロテイン粉末を入れて持ち運びができるため、管理が簡単で手間がかかりません。

一方で、MCTパウダーには次のようなデメリットもあります。

  • 普段使いの油の代用にならない

MCTオイルを普段使う油の代わりに使用する置き換えダイエットがしたい場合、粉末タイプは不向きです。例えば、サラダにかけるオリーブオイルの代わりとしてMCTを使用したいときには、液体状のMCTオイルを使用すると良いでしょう。

MCTパウダーを使用するときの注意点

MCTオイル・MCTパウダーには、体質によって下痢などの副作用を引き起こすリスクがあります。
副作用が起こる主な原因としては、MCTの摂り過ぎがあげられます。中鎖脂肪酸は消化・吸収スピードが速いため、腸内の浸透圧が急速に変動し、体内の水分が腸内に移動してしまうのです。

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MCTオイル・MCTパウダーの使用によって下痢を起こさないためには、身体の様子を見ながらMCTを適量摂取することが大切です。

MCTパウダーは少量を使ってから様子を見る

MCTオイル・MCTパウダーの適量は個人の体質によって異なります。多めに使用しても下痢にならない人もいれば、少量でも下痢になる人もいる、とさまざまです。

MCTパウダー・MCTオイルの適切な摂取量は、成人で1日に30~100g、1回の摂取量は3
~10gが目安です。
初めてMCTパウダー・MCTオイルを使用する人は1回3~5g程度の量から摂取し、身体の様子を見ながら徐々に増やしていきましょう。

MCTパウダーとの組み合わせを変える

人によってMCTパウダーと食材の組み合わせ(コーヒー、味噌汁など)で下痢などが起こる場合があります。個人差があるので、少し下痢気味に感じたら、組み合わせを変えて様子を見ましょう。

MCTパウダーでダイエットはできる?

MCTパウダーに含まれる中鎖脂肪酸は消化・吸収が一般的な油より4倍速く、素早くエネルギーに変わるため、体内に脂肪分が蓄積しにくくダイエット効果が期待できます。

また、MCTパウダーを摂取することで体内のケトン体の生成を促すことができます。ケトン体を利用したケトジェニックダイエットでは効率良く脂肪燃焼できるため、相乗効果を狙うことも可能です。

ただし、MCTパウダーを摂取するだけで痩せるわけではありません。糖質制限と適度な運動を組合せることによって効果が得られるということを念頭に置いておきましょう。

まとめ

MCTパウダーはより利便性に優れた商品です。液体状のMCTオイルよりも幅広い用途で使用でき、持ち運びにも便利なため、ダイエット・トレーニングをしている人から根強い人気を誇っています。

MCTパウダーを摂取する際は、1回あたりの使用量に十分注意しましょう。成人であれば1日あたり30~100gを目安に、1回8~10gを複数回に分けて摂取します。最初は少量から身体を慣らしていき、徐々に摂取量を増やすことで下痢などの副作用も予防できます。

『VALX MCTオイルパウダー』はココナッツ由来のMCTを100%利用しており、糖質・乳化剤添加物を一切含んでいません。無味無臭で、幅広い使い方ができます。
これからケトジェニックダイエットにチャレンジしてみたい人はぜひ商品ページを見てみてください。

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
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