トレーニング中にEAAを飲む、ということだけではEAAの効果を最大限まで引き上げることはできません。
プロテインなどと同様に、EAAにも1回に飲む量・飲むタイミング・保存方法など注意して欲しいことがいくつかあります。
ここではそんなEAAを飲む際の注意点を紹介します
トレーニング効果を高めるために、EAAの良くない飲み方を学び、正しい飲み方を実践してください。
EAAを一気に飲んではいけない
EAA(必須アミノ酸)はプロテインと比べて、体内に消化吸収されるスピードがとても早く、一気に飲むと浸透圧性の下痢を引き起こす可能性があるからです。
- EAAの消化吸収にかかる時間は、20分~30分程度
- プロテインの消化吸収にかかる時間は、60分程度
腸内のEAAの濃度が一気に高まると、濃度を薄めるために小腸から水分が分泌されます。
その結果、腸の中の水分量が増えて下痢を引き起こすことがあります。
そのため、トレーニング中に大量のEAAを一気に飲むのではなく、少しずつ飲むようにしましょう。
参考:EAAを飲む時はこれさえ気をつければ問題無し!?山本義徳が徹底解説! – VALX(バルクス)produced by 山本義徳
EAAを食後に飲んではいけない
なぜなら食後にEAAを飲むと、体内への吸収速度が非常に遅くなり、血中アミノ酸濃度が最大になるまで3時間程度かかってしまうからです。
筋肥大を目的としてEAAを飲んでいる場合、血中アミノ酸濃度を一気に高めることが重要なので、ゆっくり吸収されると意味がありません。
しかし、プロテインをうまく消化吸収できない人が、タンパク質を補給する目的として飲む場合、食後に飲んでも問題ありません。
筋肥大を目指して飲んでいる場合は食後には飲まないように注意しましょう。
EAAを作り置きしてはいけない
なぜなら、EAAは栄養が豊富に含まれており、細菌の増殖を助けてしまうからです。
特にトレーニング中、ブレンダーボトルなどに口をつけて飲む際、口の周りにいる細菌がブレンダーボトルの飲み口に付着してしまいます。
細菌などが増えたブレンダーボトルは衛生的な面から見て、危険であるため飲まないようにしてください。
1回のトレーニングで飲みきれる量であれば問題はありませんが、EAAを作り置きする場合、ブレンダーボトルからコップに移してから飲むようにしてください。
まとめ
トレーニング中の良くないEAAの飲み方を紹介しました。
EAAを正しく飲むことでトレーニング効果を高めることができるので、一気飲みや食後、作り置きなどはしないで、正しい飲み方を行ってください。
- EAAを一気に飲むと、浸透圧性の下痢になる可能性がある
- EAAを食後に飲むと、吸収速度が遅くなり、筋肥大につながらない
- EAAを作り置きすると、細菌の増殖を引き起こしてしまう
監修者情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
1969年静岡生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ボディビルダーとして国内外の大会で活躍。世界2冠を獲得する等、数多くの優勝経験を持つ。その後、アスレティックトレーナーとしてメジャーリーガーやJリーガー、総合格闘家等幅広いクライアントへトレーニングおよび栄養指導を行う。2019年4月にトレーニングのノウハウや食事、ダイエットに関する情報を発信する『VALX 山本義徳 筋トレ大学』を開設し、登録者数72万人を突破。2024年8月には、更に深い知識やより細かいメカニズムを徹底解説した動画コンテンツ『筋トレ大学PRO』を新たに開設し、より上級者に向けたトレーニングや健康に関する情報を発信している。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
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